
当教室の歴史は120年前、1892年(明治25年)にさかのぼります。
金杉英五郎先生が、内科系・外科系に分かれていた学問を「耳鼻咽喉科学」としてまとめたのがはじまりです。それは日本のみならず、世界でもはじめての試みでした。以来、数多くの医師を輩出。国内の耳鼻咽喉科を牽引し続けています。
「病気を診ずして、病人を診よ。」とは本学の創設者である高木兼寛の言葉です。
この精神は耳鼻咽喉科だけでなく、全学科に共通の想い。慈恵が臨床に強いと言われるゆえんです。他学からの入局者も多数抱えている耳鼻咽喉科学教室にも、医師としての哲学は、いまでも脈々と受け継がれています。
1881年 (明治14年) | 高木兼寛により「成医会講習所」が開設 (日本最古の私立医学校) |
---|---|
1887年 (明治20年) | 東京慈恵医院に改称 |
1890年 (明治24年) | 東京慈恵医院医学校を開設 |
1892年 (明治25年) | 日本ではじめて学科に耳科、鼻咽喉科が加わる 東京耳鼻咽喉科医院を開設 |
1893年 (明治26年) | 第1回耳鼻咽喉科総会を開催(金杉英五郎が初代会頭) 耳鼻咽喉科雑誌を刊行 |
1897年 (明治30年) | 第1回第日本耳鼻咽喉科学会を開催 |
1921年 (大正10年) | 東京慈恵会医院医学専門学校が東京慈恵会医科大学に昇格 (金杉英五郎が初代学長) |
1957年 (昭和32年) | 耳鼻咽喉科展望を刊行 |
-
初代教授
金杉 英五郎 -
二代教授
佐藤 敏夫 -
三代教授
佐藤 重一 -
四代教授
高橋 良 -
五代教授
本多 芳男 -
六代教授
森山 寛