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お久しぶりです。レジデント4年目の関口です。
前回レジデントブログを書かせていただいたのが3年前ということで、時の流れの早さに驚きますが、慈恵耳鼻科での3年間はとても楽しく、自分の成長も感じられてあっという間でした!

今回は先日開催された第63回日本鼻科学会についてになります。
海外からの参加者も含め800人をこえるrhinologistが参加する学会となりましたが、当医局員からも若手を中心に多くのメンバーが発表を行いました。
レジデント1年目で発表する先生がいたり、かくいう私も若手優秀発表賞を受賞することができました!

若手優秀発表賞というのは40歳以下が応募条件であり、鼻科学に関する内容であればテーマに制限はないコンペティションになります。昨年も当医局の海老原先生がこの賞を受賞されており、憧れの先輩に続くことができ嬉しい気持ちでいっぱいです。

【嗅神経芽細胞腫における対側および頭蓋底浸潤の病理学的進展様式の検討】という題目で発表をしました。嗅神経芽細胞腫(ONB)は嗅神経に発生する悪性腫瘍になります。嗅神経は頭蓋内にあるわけですが、嗅糸という細い神経繊維を鼻腔内に伸ばすことで、臭い粒子をキャッチしています。つまり、ONBが発生する場所は脳と鼻腔の境界部になります。ONB治療の第一選択は手術での摘出であり、腫瘍が鼻腔内にのみ限局しているのか、脳まで浸潤しているのかで大きく切除範囲が変わってきます。しかしながら、術前の画像評価でONBの進展範囲を正確に判断することは難しいです。そこで、世界でも有数のONB症例数を誇る慈恵医大の臨床データを解析することで、術前評価と術後病理での浸潤範囲の比較を行い、どれくらいの割合で予期せぬ浸潤があるのか、どのような症例が予期せぬ浸潤をしやすいのかを明らかにすることができました。ONB患者さんの治療において、この結果が十分な腫瘍切除を叶える一助になることを祈ります。

この発表は、病理部の先生方、放射線診断部の先生方のご協力がなければ成し遂げることができませんでした。多くの先生方のご協力のもと実を結んだ結果になります。ご協力いただいた先生方に御礼を申し上げます。

受賞のお祝いは酒じゃなくて関口が好きなアイスだろ。
レジデント1年目のときから根気強く私の指導をしてくださる大村先生には全てがお見通しでした。ありがとうございます!

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