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こんにちは、東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科レジデント一年目の白取と申します。

先日指導医の大村先生が、レジデントとローテ中の研修医に対するレクチャーとして、どのような医師・耳鼻科医になるべきかということと、手術後の傷をどのように見るべきなのかということを教えてくださいました。大村先生は副鼻腔の腫瘍のスペシャリストで日本一と言われる技術を持っており、世界にも名を轟かせている先生です。

まず、一流の医者になるためには、ビジョンを明確に持つことが重要だそうです。例えば手術が上手くなるためには、具体的にどのくらいの手術件数を経験するべきか?そのためには1週間でどれほどの手術を経験していくべきなのか?一つ一つの手術でどれだけ多くのものを吸収していくべきなのか?などを考えさせてくださり、改めて気を引き締め直しました。

また、どのような医師に診察や手術をされたいかということも改めて考える機会にもなりました。こちらに関して正解は一つではありませんが、一度本気でイメージして徹底的に考えることが重要です。考え抜いた自分の掲げた理想像のような医師に自分は向かっているのか、それに向かうためには毎日の診療から何を意識するべきなのかということを考え直す良いきっかけになりました。

医師として毎日をどう生きていくべきか
レクチャーの様子です

さて、傷の話に移りますが、皆さんは手術後の傷を見る時に手術をした人が診なくてはならない理由がわかりますでしょうか?

恥ずかしながら、この問いに対して僕らが挙げることができたものは、感染を起こしていないかや傷が開いていないかなど、その手術をしていない人でもわかるような誰が診てもわかることだけでした。一般的に、同じ手術では同じように傷が痛むはずです。同じ手術を何度か経験すれば大体どこが痛むかはわかるようになりますが、時折それ以外の場所が痛むという異常事態に遭遇することがあるそうです。その時にいち早く異常に気づいて対応することこそが重要なのです。だからこそ手術をした人が傷を診て、手術中の所見とも照らし合わせながら手術後の状態の評価をする必要があるのです。大村先生の経験した症例も踏まえ、そのことを説明してくださいました。

どちらのお話も、明日から活かせる知識ばかりで大変勉強になりました。また、大村先生のような最高の指導医がいるという環境で勤務できる幸せを感じました。今後も定期的にレクチャーしてくださるそうで、レジデント達は今からワクワクが止まりません。

医学生の方や、研修医の方は是非一度慈恵の耳鼻科を見学し、この素晴らしい環境を体感してみてはいかがでしょうか?いつでも大歓迎ですので、医局員一同お待ちしております!

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