栗原 渉先生が日耳鼻研究奨励賞を受賞しました

令和五年五月一八日、栗原 渉先生が、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会による日耳鼻研究奨励賞を受賞しました。この賞は、耳鼻咽喉・頭頸部外科の医学・医療の一層の発展を図ることを目的とし、更なる研究の発展が期待できる若手医師に授与されるものです。耳鼻科医として受賞することは、その功績が広く認知された証明であり、非常に名誉あることと言えます。

栗原先生の研究テーマは「ヒトiPS細胞由来内耳オルガノイド（人工臓器）を用いた新規核酸医薬の開発」で、その先進的なアプローチがこの度の受賞につながりました。先生の研究は、未だ治療法の無い感音難聴の治療法開発における新たな可能性を提示しています。また、このテーマは、本学の再生医学研究部 岡野ジェイムス洋尚教授のもとでの大学院時代から継続しているもので、基礎研究室と臨床講座が連携して取り組む、我が大学ならではの研究スタイルが生んだ成果と言えます。本学が育ててきた若手医師が、全国的に認知されるという結果は、我々医局員にとっても大変嬉しいことです。また同時に、今後の教育と研究への大きな励みとなります。

栗原先生の後にも、同じテーマを引き継ぎつつ、新たな視点を加えて研究を深める後輩たちが続々と育っております。彼らは臨床に真摯に取り組む中で新たな研究テーマを見つけ出し、それを大切に研鑽しています。そのような後輩たちの姿勢から、耳鼻咽喉・頭頸部外科の領域でさらなる進展が期待できると私たちは確信しています。教室としても、これらの若き研究者たちを全力でサポートしていく所存です！