細川悠が日本頭蓋顎顔面外科学会最優秀論文賞受賞 

当教室の細川悠（H22卒）が日本頭蓋顎顔面外科学会2021年度最優秀論文賞を受賞、第39回日本頭蓋顎顔面外科学会学術集会において表彰されました。

“Open–septorhinoplasty（鼻中隔外鼻形成術）が及ぼす鼻閉とQOLへの効果”という論文です。鼻中隔外鼻形成術は未だ普及・発展の途上にあり、その治療成績についての報告はほとんどない中で、鼻腔通気度と患者アンケートによるQOL評価から本手術が鼻閉改善のみならずQOLの改善にも大いに寄与したことを示しました。慈恵医大では鼻中隔外鼻クリニックという日本で唯一の鼻中隔外鼻に特化した専門の外来診療を行なっています。ここでは外傷や先天異常などに伴う強い鼻中隔外鼻変形患者に対し、耳鼻咽喉・頭頸部外科が得意とする内視鏡を用いた鼻中隔矯正術、形成外科が得意とする外鼻形成術を一回の手術で提供しています。今回の受賞は、鼻の機能と整容の両面を改善させる鼻中隔外鼻クリニックの取り組みが評価された結果であり、とても嬉しく思います。

これからもさらなる術式の工夫、手技の改良を重ねOSRPの発展、普及に貢献したいと思います。

鴻　信義