森恵莉講師が日本鼻科学会賞を受賞

森　恵莉先生が日本鼻科学会賞を受賞されました

　第62回日本鼻科学会総会・学術講演会において、森 恵莉先生が鼻科学会賞を受賞されました！この賞は、45歳以下で鼻科学分野に顕著な基礎研究・臨床研究の業績を有し、将来、指導者として活躍することが期待される学会員に対して授与される非常に名誉のある賞です。原則年1人というとても狭き門ですが、今回は特例で、森 恵莉先生と同期の滋賀医科大学戸嶋一郎先生がともに受賞されました。更に、受賞講演の司会は、過去に鼻科学会賞を受賞された春名眞一先生で、慈恵医大の大先輩でもあり、森 恵莉先生が入局された時の医局長でもあります。

　受賞講演では「快適な呼吸と豊かな香りのある生活のために~慢性副鼻腔炎による嗅覚障害と小児の嗅覚に注目して~」と題し、慢性副鼻腔炎における嗅覚障害の病態・治療や小児における嗅覚診療の確立にむけた試みについて発表されました。更に、当院における豊富な手術症例の解析結果や、基礎実験での傷害を受けた嗅粘膜の再性能の変化、MRIトラクトグラフィによる嗅神経の走行、などこれまで森先生が携わった数々の研究や先生方、そして嗅覚に関わる情報発信や社会活動など、幅広い分野における活動が紹介され、嗅覚分野の発展に寄与されてきたことを改めて認識しました。

　森先生と共に診療と研究に取り組む後輩たちも着実に育ちつつあり、日頃から臨床・基礎の両面からテーマを掲げ、チーム一丸となって熱心に取り組んでいます。慈恵医大の歴代の先輩方の積み重ねの上に、森先生の実績があり、そして今私たちのこの地道な積み重ねが、本領域の今後の更なる発展につながると信じて精進します！

森先生、受賞おめでとうございました！